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 あれは5月の連休が終わった後だったと思うのですが、私のようにぽっちゃり体型の友達の様子が変わってきたのでした。
いつもよりもはるかに明るい表情をしていて、ウキウキした態度だったのです。
何かいい事でもあったのかな?その程度にしか考えていませんでした。
終始にこやかな友達を見ていると、何だかこちらまで嬉しい気分になってしまうから不思議です。
講義が終わり学食で食事を食べることにしたのですが、その時に何かいい事があったのか尋ねてみたんです。
「春菜、最近凄く嬉しそうなんだけど何かいい事でもあったの?」
「ん?そう見える?(笑)」
「今だって凄く楽しそうにしているじゃないの。
なんかおかしいよ(笑)」
「実はね、とってもいい事が起こったんだよね。
そろそろ話してもいいかな?」
「なになにそれ?
ちょっと気になるじゃないの。
ちゃんと話してみてよ」
「実はさ、安香音には後で話そうと思っていたんだけどね、ゴールデンウィークの前に彼氏を作っちゃったんだ」
「ええっ!!!」

本当に凄い声を出していたかもしれません。
だって春菜は私と同じで、今まで恋人作った経験がない女性だったのです。
それなのに連休が明けてから急に、彼氏の存在を話出したのですから驚くのも当然です。
「いったい、何時彼氏を作っちゃったのよ?」
「あれねゴールデンウィークの前からちょっと、仲良くしていた男性がいたんだけどね。
それで連休にデートを楽しんじゃったんだよね。
そしたら相手のデブ専の男性が、告白してきてそれで恋人になっちゃったの」
かなりショックを受けてしまったのは間違いがありません。
彼女に恋人ができた、私1人が恋人もいないで寂しい人生を送っているのです。
「安香音も彼氏を作るチャンスがあるんだよ!」
「ほ、ほんとに?私にも?」
「思いっきりチャンスがあるって考えてもいいんだよ」
春菜は力説してきました。